先ずは、口の中を全て閉じてしまって、「ん」を発声すると、線の細い「ん」になってしまいます。
次に、鼻の穴を広げ口の中も少し空間を作る感じで、鼻の付け根が響く感覚を確認してみてください。
先ほどよりも、太く響いた「ん」になったと思います。
声帯からの響きを、鼻から眉間の辺りで受け止め、思いっきり響かせてみましょう。
また、「ん」の発声では、地声と裏声がミックスされる感覚もつかめますので、他の母音で高音時に地声だけで苦しくなってしまう方には、地声と裏声のミックスによる高音は凄く助かると思います。
次回は、『吟声 発声方法 005 母音「あ」』です。
岳精流日本吟院
多摩岳精会 毅山
2 コメント:
小生の場合、ついうっかり口が開いていたり、また鼻の奥での響かせ方が不十分と感じています。だんだんできるように練習したいと思います。
詩文を読む時の『ん』は、口を開けたまま舌だけで発音する場合もありますが、母音の場合は、口を閉じて少し唇を上に押し上げる感じで、鼻の穴を思いっきり開く感じでやって見てください。
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