起承転結と言う言葉がありますが、普段の生活では余り使わないですよね?
しかし、詩吟を習い始めると普通に使うことになります。
「絶句」とは、漢詩の形式の一つで、起承転結の四句で構成されています。
起句 承句 転句 結句
それぞれの句が、漢字七文字で出来ている詩を「七言絶句」、漢字五文字で出来ている詩を「五言絶句」と言います。
唐の時代より古くからある「古体詩」に対して、唐の時代から作られ始めた「近体詞」の中に、この五言絶句・七言絶句は含まれますが
唐の建国を調べますと西暦618年!
その唐の時代でも、西暦712年~765年までの約50年間を盛唐といい
この時代には
詩仙と言われた 「李白」
詩聖と言われた 「杜甫」
詩仏と言われた 「王維」
その他多くの有名な詩人が、沢山の素晴らし詩を残してくれています。
詩吟入門では、絶句を中心に進めていきたいと思います。
今回の課題吟は、李白作『山中問答』です。
これは、七言絶句ですね。
起句、承句、転句、結句が、それぞれ七文字になっていますね。
起承転結の4句からなる絶句ですが、最初から最後まで同じリズムで続けて読まないで
【二句三節】で読みます。
この【二句三節】の「二句」とは、「起承の二句」「転結の二句」の事で、この「二句」をそれぞれ三つの節に分けて読みます。
七言絶句の「起句」「承句」「転句」「結句」を文字数で表すと ↓ こんな感じになります。
起起起起起起起 承承承承承承承 転転転転転転転 結結結結結結結
これを二句三節に分けると
起起起起〇起起起承承〇承承承承承〇転転転転〇転転転結結〇結結結結結
この様なイメージになります。
〇の部分が大呼吸になり、それ以外では隠し呼吸などでリズムを崩さないようにします。
それでは、山中問答を、二句三節に分けてみます。
大呼吸
大呼吸
大呼吸
大呼吸
終わり
また、読みは日本語のアクセントが重要となり、一番注意しなければならないのが
「一音目と二音目は同じではない」
ということです。
ここで、アクセント記号の読み方について見てみましょう。
「頭高/あたまだか」・・・「桃花」 という言葉
平仮名で書くと 「とうか」 になります。
「と」の音が高くて 「うか」は低い音になります。
「平板/へいばん」・・・「杳然として」
「よ」が低い音で、「ぜんとして」が高い音で全て同じ高さになります。
「中高/なかだか」・・・「答えず」
平仮名で書くと 「こたえず」 になります。
「こ」が低い音で、「た」が高い音で、「えず」がまた低い音で同じ高さになります。
この場合、「た」一文字だけが高い音になるので、「中一高」となります。
漢字の横のふり仮名に 【 」 】、【 | 】 等のアクセント記号が書かれています。
この記号にかかっている文字は高い音になりますので、しっかりとアクセント記号を確認しながら読んでみてください。
日本語独特のリズムである、二音一拍にも意識を持って行けると綺麗な日本語の読みになっていきます。
このリズムがないと、パソコンの自動音声の様な読みになってしまいます。
例えば、「答えず」ですが
「こ」 「た」 「え」 「ず」 だと、アクセントがあっても聞いている人は不自然に感じてしまいます。
これを二音一拍でよむと 「こた」 「えず」になります。
読んでみると自然な日本語になります。
無意識で出来ていると思ますが、ここは意識してやってみてください。
自分ができていると思っても、相手に分かりやすく聞こえているかが、後々重要になってきます。
詩吟では、詩文を読む「素読」が非常に大切な練習のひとつとなりますので、自分が吟じたい詩がある場合は、「素読100回」・・・野球の1000本ノックみたいですが、とにかく詩の意味を思い浮かべ、アクセントに注意しながら、二句三節のタイミングで、素読を何回もやってみましょう!
五言絶句のサンプルとして、李白作「秋浦の歌」を見てください。
「こ」が低い音で、「た」が高い音で、「えず」がまた低い音で同じ高さになります。
この場合、「た」一文字だけが高い音になるので、「中一高」となります。
漢字の横のふり仮名に 【 」 】、【 | 】 等のアクセント記号が書かれています。
この記号にかかっている文字は高い音になりますので、しっかりとアクセント記号を確認しながら読んでみてください。
日本語独特のリズムである、二音一拍にも意識を持って行けると綺麗な日本語の読みになっていきます。
このリズムがないと、パソコンの自動音声の様な読みになってしまいます。
例えば、「答えず」ですが
「こ」 「た」 「え」 「ず」 だと、アクセントがあっても聞いている人は不自然に感じてしまいます。
これを二音一拍でよむと 「こた」 「えず」になります。
読んでみると自然な日本語になります。
無意識で出来ていると思ますが、ここは意識してやってみてください。
自分ができていると思っても、相手に分かりやすく聞こえているかが、後々重要になってきます。
詩吟では、詩文を読む「素読」が非常に大切な練習のひとつとなりますので、自分が吟じたい詩がある場合は、「素読100回」・・・野球の1000本ノックみたいですが、とにかく詩の意味を思い浮かべ、アクセントに注意しながら、二句三節のタイミングで、素読を何回もやってみましょう!
五言絶句のサンプルとして、李白作「秋浦の歌」を見てください。
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