今回は、母音全般について
普通の会話では、ほとんど意識する事なく発声される『あ い う え お』の母音ですが、詩吟の場合、詩文の素読からこの母音での節調で、詩情を表現する必要があります。
何も考えずに、普段の発声のまま、あーーーーと、声を出すのと、しっかり音程を維持させながら、共鳴させて響かせた声は、明らかな違いが出てきます。
母音の発生では、ただ大きな声を出すのではなく、しっかりと安定した音程で共鳴させる必要があり、その為には声に支えが必要と言われます。
この『声の支え』こそが、腹式呼吸であり、口の中の形であり、喉の開き方であり、上半身のリラックスであったりと、幾つもの条件が重なって作り上げられ、その結果として『吟声』となるのだと思います。
次は、『吟声 発声方法 003 母音2』です。
岳精流日本吟院
多摩岳精会 毅山
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