今年の夏は、猛暑!猛暑!猛暑!って感じですね。
皆さま、体調には十分注意してください。
私は、九州に引っ越して初めての夏です。
夏になって、夜8時近くでもうっすら明るいのは嬉しいです。
詩吟入門3【素読 アクセントと鼻濁音にも気を付けて】 課題吟 海南行
素読が大事 ~ 素読100回 ~
毎月の課題吟を決めて学習している方、コンクールに向けて猛特訓している方、審査会の課題吟を学習している方など、素読の重要性を感じている方は多いと思います。
私の場合
詩文を暗記する → 手書きで、詩文を書く
アクセントを間違えることなく、スムーズに読めるように素読を重ねる
何回もやるので、変化をつける意味でも
① 力まずに軽い発声でやてみたり
② 喉を開き声帯を張ってやってみたり
それでは、詩吟入門3 素読に入りたいと思います。
今回の課題吟は、「海南行」作者は細川頼之です。
【詩文】
<起句> 人生五十 功無きを愧ず (じんせい ごじゅう こう なきを はず)
<承句> 花木春過ぎて 夏已に中ばなり (かぼく はる すぎて なつ すでに なかば なり)
<転句> 滿室の蒼蠅 掃えども去り難し (まんしつの そうよう はらえども さり がたし)
<結句> 起って禪榻を尋ねて 清風に臥せん (たって ぜんとうを たずねて せいふうに がせん)
・・・下線は高い音程
がぎぐげご ・・・斜体文字は鼻濁音
【作者】
細川頼之 1329~1392
南北朝時代の武将・政治家。三河生れ。人となりは端正温厚、読書を好み詩歌をよくし、また禅を修めた。
足利尊氏に従い各地を転戦、備中(岡山県西部)の地に在って山陽一帯をしずめた。細川清氏が、尊氏の子・将軍義詮に背いたのでこれを攻め滅ぼし、その勢いで四国を鎮定した。義詮の病没に臨み、三代将軍・義満を戒めて「我汝に一父(細川頼之)を残す、その教えに違うことなかれ」と云い残した。頼之は義詮の遺命どおり義満を補佐したが、義満は次第にその権勢を忌み、周囲の者も二人の離間策をこうじた為、職を辞し讃岐(香川県)に帰り、剃髪して常久と号した、時に51歳。義満は怒ったが後に深くその功を思い召還親任した。64歳で病没。
【語釈】
海南行→「海南」は讃岐、「行」は詩の意。花木→花の咲く木。蒼蠅→青ばえ、讒言する小人に例える。
禅榻ぜんとう→禅家の椅子で坐禅に用いる
【通釈】
すでに自分は「人生五十年」を過ぎたが、さしたる功績もないのは省みて恥ずかしい。花咲く木々も春の装いを終えて夏もはや半ばとなった。わが人生も、はや盛りを過ぎたことを痛感する。青蠅どもが部屋一杯に飛びまわり、うるさく人にたかり払っても追い払うことができない。思えば讒言を繰り返す小人輩と同じである。
このあたりで、ここから立ち上って坐禅椅子を探し、涼しい風に吹かれて昼寝でもすることにしよう。
【鑑賞】
この詩は自己の感懐を叙して誇張も虚飾もない。起句では、既に50歳を過ぎ政権を離れて郷里に帰るに当り半生を顧みると、随分努力してきたが空しさのみ残り反省も起る。承句は活躍時代の追憶であり、旅立ちの季節と重なって実感が出ている。転句でしつこく策動を繰り返す小人を青蠅に例えて隠遁の心境を述べて結んでいる。比喩の活用こそ、この詩の生命といえる。
ーーーーーーーー< 今回は、鼻濁音にも注意して発音してみましょう。 >-ーーー----
鼻濁音がうまく出せない方、一度「が」と言った後の口を開けたままの状態で、今度は「ん」と言ってから続けて「が」と言ってみてください。
「ん」、「が」と切らないで、続けてです。「んが」です。
喉の奥で「が」と言う感じです。
続けて、「んが」、「んぎ」、「んぐ」、「んげ」、「んご」
鼻にかかった様な、やさしい「が」「ぎ」「ぐ」「げ」「ご」になってきたら
「ん」の声は出さずに、口の中の形だけ「ん」にして、そこから「が」と言ってみてください。
多分できていると思いますが、これが「鼻濁音」です。
通常の口語では、ほとんど聞かれないですが、美しい日本語表現には欠かせない「武器」と
なりますので、不得意な方は十分練習しましょう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ちょっと脱線しましたが、【 素 読 】に入ります。
1.アクセント記号に気を付けながら、一度読んでみましょう。
【サンプル音声】
2.少し大きな声で読んでみましょう。
【サンプル音声】
3.少し速いテンポで読んでみましょう。
【サンプル音声】
4.声に力を込めて読んでみましょう。
【サンプル音声】
この投稿は編集中です。
毎月の課題吟を決めて学習している方、コンクールに向けて猛特訓している方、審査会の課題吟を学習している方など、素読の重要性を感じている方は多いと思います。
私の場合
詩文を暗記する → 手書きで、詩文を書く
アクセントを間違えることなく、スムーズに読めるように素読を重ねる
何回もやるので、変化をつける意味でも
① 力まずに軽い発声でやてみたり
② 喉を開き声帯を張ってやってみたり
それでは、詩吟入門3 素読に入りたいと思います。
今回の課題吟は、「海南行」作者は細川頼之です。
【詩文】
<起句> 人生五十 功無きを愧ず (じんせい ごじゅう こう なきを はず)
<承句> 花木春過ぎて 夏已に中ばなり (かぼく はる すぎて なつ すでに なかば なり)
<転句> 滿室の蒼蠅 掃えども去り難し (まんしつの そうよう はらえども さり がたし)
<結句> 起って禪榻を尋ねて 清風に臥せん (たって ぜんとうを たずねて せいふうに がせん)
・・・下線は高い音程
がぎぐげご ・・・斜体文字は鼻濁音
【作者】
細川頼之 1329~1392
南北朝時代の武将・政治家。三河生れ。人となりは端正温厚、読書を好み詩歌をよくし、また禅を修めた。
足利尊氏に従い各地を転戦、備中(岡山県西部)の地に在って山陽一帯をしずめた。細川清氏が、尊氏の子・将軍義詮に背いたのでこれを攻め滅ぼし、その勢いで四国を鎮定した。義詮の病没に臨み、三代将軍・義満を戒めて「我汝に一父(細川頼之)を残す、その教えに違うことなかれ」と云い残した。頼之は義詮の遺命どおり義満を補佐したが、義満は次第にその権勢を忌み、周囲の者も二人の離間策をこうじた為、職を辞し讃岐(香川県)に帰り、剃髪して常久と号した、時に51歳。義満は怒ったが後に深くその功を思い召還親任した。64歳で病没。
【語釈】
海南行→「海南」は讃岐、「行」は詩の意。花木→花の咲く木。蒼蠅→青ばえ、讒言する小人に例える。
禅榻ぜんとう→禅家の椅子で坐禅に用いる
【通釈】
すでに自分は「人生五十年」を過ぎたが、さしたる功績もないのは省みて恥ずかしい。花咲く木々も春の装いを終えて夏もはや半ばとなった。わが人生も、はや盛りを過ぎたことを痛感する。青蠅どもが部屋一杯に飛びまわり、うるさく人にたかり払っても追い払うことができない。思えば讒言を繰り返す小人輩と同じである。
このあたりで、ここから立ち上って坐禅椅子を探し、涼しい風に吹かれて昼寝でもすることにしよう。
【鑑賞】
この詩は自己の感懐を叙して誇張も虚飾もない。起句では、既に50歳を過ぎ政権を離れて郷里に帰るに当り半生を顧みると、随分努力してきたが空しさのみ残り反省も起る。承句は活躍時代の追憶であり、旅立ちの季節と重なって実感が出ている。転句でしつこく策動を繰り返す小人を青蠅に例えて隠遁の心境を述べて結んでいる。比喩の活用こそ、この詩の生命といえる。
ーーーーーーーー< 今回は、鼻濁音にも注意して発音してみましょう。 >-ーーー----
鼻濁音がうまく出せない方、一度「が」と言った後の口を開けたままの状態で、今度は「ん」と言ってから続けて「が」と言ってみてください。
「ん」、「が」と切らないで、続けてです。「んが」です。
喉の奥で「が」と言う感じです。
続けて、「んが」、「んぎ」、「んぐ」、「んげ」、「んご」
鼻にかかった様な、やさしい「が」「ぎ」「ぐ」「げ」「ご」になってきたら
「ん」の声は出さずに、口の中の形だけ「ん」にして、そこから「が」と言ってみてください。
多分できていると思いますが、これが「鼻濁音」です。
通常の口語では、ほとんど聞かれないですが、美しい日本語表現には欠かせない「武器」と
なりますので、不得意な方は十分練習しましょう!
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ちょっと脱線しましたが、【 素 読 】に入ります。
1.アクセント記号に気を付けながら、一度読んでみましょう。
【サンプル音声】
2.少し大きな声で読んでみましょう。
【サンプル音声】
3.少し速いテンポで読んでみましょう。
【サンプル音声】
4.声に力を込めて読んでみましょう。
【サンプル音声】
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